次にパルストルネーダーを使い、エンジンクリーニング用の強力洗剤を使うので
合羽を着用し、耐油性のグローブを使って準備万端で望まなければなりません。
強力洗剤をエアーで吸い上げてトルネーダーの中に注入する特別なものを使い
シートはきちんと養生します。
スチームでふやけてきた油汚れに対して、パルストルネーダーで強力洗剤を噴射し
一気に溶かし落とします。
あとはスチーマーとトルネーダーを交互に使いながら、少しずつ少しずつ仕上げていきます。
手のはいらないヒンジの裏や、ブラシの届かない奥まったところまでトルネーダーは
きちんと洗剤を噴射していくので、安心して作業が行えます。
ただ、1つ問題があってあまり、ちょうつがいの部分に攻撃をかけすぎるとグリスが飛んで
ドアに違和感が生じます。
その部分はほどほどにし、他の部分は徹底的に取り去ります。
このさじかげんが非常に重要です。
するとこのように、31年前の新車のイメージに戻ります。
たいていこの部分は誰も手をつけないのですが、私たちは気になって仕方がありません。
何とかならないか、という願いが私たちの心を掻き立てます。
とり終わったものを皆が見たとき、ここまできれいになるんですねと31年前には
生まれていないクルーもびっくりしておりました。
全てのアカを落としきったW123は、新車の雰囲気で走り出すので皆はうらやましいと
感じるでしょう。