2018年05月08日
タグ:セルシオ
初台セルシオも20年の月日がたち皮も擦れてうっすらと下地が見えています。
これから革シートのリペアをします。
革シートの表面が擦れて変色
革シートは下地を作ったうえに色を施し保護剤をかけて仕上がります。
表面が擦れて行くと少しずつ磨り減ってうっすらと下地が見えてきます。塗る個所を確認するために汚れを綺麗に落としてダメージのある部分を確認します。
色を調色
セルシオのベージュ皮の場合赤が強いと肌色っぽくなりグリーンを強くすると黒ずんできます。丁度言いさじ加減で色を合わせテストで少し塗りつけながら元色を作ります。
光を当てる。
調色をする際に大事なのは昼間の明かりとくもりの明かり、室内の明かりで違和感のないように合わせます。
マスキング
ステッチに金糸を使っている為この上に塗料がのってしまうとイメージを損ねてしまいます。
そこでマスキングをするわけですが通常市販のものでは3ミリのものが限界です。これでは太いので1.5ミリの特殊なマスキングを使ってステッチを全て保護します。これで塗るスタンバイが出来ました。
背もたれ全体を塗る
傷んだ部分を含めムラのないようにシート全体を薄くさーっと塗っていきます。
塗った部分をよく見ながら
スプレーをしながら塗った部分をドライヤーで炙りながら調子を見ていきます。
厚く塗りすぎるとビニールシートのようになってしまうので風合いを活かし出来る限り薄く仕上げます。
仕上がり
仕上がると傷もなく新車のようなイメージになります。触った感じも皮独特の細かいしわがよりゆっくりと沈みます。分厚く塗りすぎるとベコッと凹んでしまいビニールシートのようになってしまうので要注意です。
背もたれ全体がきれい
この車はC使用Fパッケージなのでヘッドレストが下まで下がります。
そのためヘッドレストの真下もきれいに塗る事が出来ます。最後にクリアコートをかけて色落ちや汚れを防止して出来上がりです。